ノーファンデメイクは、肌への負担を軽くし、ナチュラルながらもきちんとした仕上がりを楽しむことができる、今注目のメイク術です。そんなノーファンデメイクを格上げしてくれるのが「コンシーラー」です。
今回は、コンシーラーを上手に使った、ノーファンデメイク方法について解説します。
1.コンシーラー上手はノーファンデメイク上手!

コンシーラーには「カバー粉体」という赤みやシミを隠す白色粉体が入っています。
隠すために特化したメイクアイテムとなっていますから、大人女性の悩みとなりがちな目元のクマやくすみ、シミや赤くなってしまった箇所にのせることで、簡単に隠すことができるのです。
コンシーラーを使うと、厚化粧になってしまうのでは?というイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません。
コンシーラーを上手に使いこなして、簡単に、きれいなノーファンデメイクを実現しましょう。
1.1 毛穴にはリキットタイプコンシーラーがおすすめ
ナチュラルな透明感のあるノーファンデメイクをしたい、でも小鼻や頬にポツポツと広がってしまった毛穴が目立ってしまう、と悩む女性も多いと思います。
気になる毛穴は、コンシーラーで上手にカバーしましょう。
細かな毛穴を埋めるには、リキッドタイプのコンシーラーがおすすめです!
1.2 コンシーラーで肌のアラを上手に隠す
頬の赤みやシミ、くすみなどあらゆる肌のアラを上手に隠すコンシーラーですが、意外と知られていないのが塗るタイミングです。
コンシーラーは、メイク方法によって使用する順番が変わってきます。
この順番を知っておくと、より美しいノーファンデメイクを仕上げることができるので、ぜひ覚えておいてください。
通常のメイクをする際の順番も、一緒に覚えておきましょう。
ノーファンデメイクの場合はスキンケアの後、日焼け止めを塗ります。このタイミングで、どうしても気になるシミやくすみ、クマなどにコンシーラーを塗りましょう。
ファンデーションを使用しないので、最後の仕上げはフェイスパウダーのみ!通常のメイクの場合、化粧下地やファンデーションと、どうしても色を重ねがちですが、ノーファンデメイクなら軽く仕上がり、輝くような素肌美を簡単に手に入れることができます。
・リキッドファンデーションの場合
一般的なメイクでリキッドファンデーションを使用する場合は、リキッドファンデーションを塗った後にコンシーラーを塗ります。
リキッドファンデーションになじむように伸ばしていくと、くすみやクマ、ニキビ跡、毛穴、赤みを上手にカバーしてくれますよ。
・パウダーファンデーションの場合
パウダーファンデーションを使用する場合は、パウダーファンデーションを塗る前にコンシーラーを塗ってください。
より自然な仕上がりを手に入れることができます。
2.コンシーラーとは?

コンシーラーは、英語の「conceal」が起源で、隠すという意味を持っています。
ベースメイクとしてファンデーションやフェイスカラーの代わりとして使用したり、ファンデーションを塗る前後にポイントメイク的に使用することもあります。
コンシーラーには、以下の形状があります。
・リキッドタイプ
・クリームタイプ
・スティックタイプ
・ペンシルタイプ
・パレットタイプ
リキッド、クリームタイプはテクスチャーが柔らかく、目元や口元など、表情が変わるたびに激しく動く箇所におすすめです。肌に優しくなじむ柔らかさがあるので、動きがある箇所でも崩れにくいのが特長となっています。また、柔らかめのタイプには油分が多く含まれていますから、乾燥肌の人にもおすすめです。
スティックやペンシルタイプのようにしっかりとした硬さのあるテクスチャーのものは、額やあごのように、動きの少ない箇所におすすめです。硬さのあるタイプは油分が少なく、オイリーな肌にしっかりと密着してくれます。
ただ、時間が経つと乾燥して、ひび割れてしまうこともありますので、重ねすぎないように注意しましょう。
2.1 カバー力の高い、部分用ファンデーション的な使用方法
「顔全体にファンデーションを塗ると、厚塗りになってしまう」と、ノーファンデメイクを好む人たちに、ピンポイントに気になる箇所を隠せるコンシーラーは強い味方となっています。
具体的な活用方法を、見ていきましょう。
2.2 ハイライト効果も期待できるノーファンデメイクの強い味方!
コンシーラーは、隠すためだけではなく、肌色を明るくし、立体感を出すのにも役立ちます。よく用いられている例としては、目の下のクマを光で飛ばすタイプのコンシーラーです。目の下にコンシーラーを軽くのせたら、スポンジなどで丁寧に、優しくなじませましょう。クマを隠すと同時に、ナチュラルなハイライト効果が出るため、表情を明るくする効果が期待できます。
ハイライト効果を上手に活用することで、目元のくすみだけでなく、目尻のしわも目立たなくすることができますよ。
3.コンシーラーの種類とその特長を知ろう!

コンシーラーには、さまざまな種類があります。
3.1 リキッドタイプコンシーラー
リキッドタイプのコンシーラーは、広範囲に使用しやすいアイテムとなります。
頬にある毛穴、特に毛穴が穴のように見えて、凹凸が目立つ毛穴をカバーするのに、リキッドタイプのコンシーラーは大変便利です。開いてしまった毛穴を、テクスチャーが柔らかいリキッドタイプのコンシーラーがふんわりとカバーしてくれます。若いときに無理な角栓取りをしたり、ニキビをつぶした経験があるという人は、このタイプの毛穴が多い傾向があります。また、肌のたるみが原因で毛穴が開いているケースもありますので、隠すことだけでなく、日ごろのスキンケアも重要と考えてください。
化粧下地を丁寧に塗ることで、そのあとに塗るコンシーラーが毛穴をしっかりと埋めて、凹凸が目立たないようにすることができます。
3.2 クリームタイプコンシーラー
クリームタイプのコンシーラーは肌に吸い付くようにフィットしてくれるため、崩れにくいのが特長です。
なめらかな質感で、柔らかなテクスチャーなので塗り心地もよく、保湿力が高いタイプのものが販売されています。カバー力はそれほど高くありませんが、薄づきタイプなので広範囲をカバーしたいときにも失敗しにくいのが、嬉しいポイントといえるでしょう。
こちらも、リキッドタイプと同様に、毛穴や肌色を補正したいときにおすすめです。
3.3 スティックタイプコンシーラー
カバー力の高い、硬めのコンシーラーであるスティックタイプのコンシーラーは、肌にぴったりと密着します。
リップクリームのように繰り出して使うタイプが多く、くすみやシミ、そばかす、ニキビ跡などピンポイントにカバーしたいときに使いやすいアイテムです。硬めのテクスチャーなので崩れにくく、美しい仕上がりがキープできるのも魅力といえるでしょう。
テクニック要らずで、簡単に肌の悩みを隠すことができます。
3.4 ペンシルタイプコンシーラー
ペンシルタイプのコンシーラーは、鉛筆のような形をしていて繰り出しながら使うタイプのもの、シャープナーで削りながら使用するタイプの二種類があります。
スティックタイプとの違いは、テクスチャーがより硬いことと、細いラインが引ける点です。小鼻や口角といった細かな部分をカバーするのに適しているアイテムです。
しっかりとカバーしてくれるので、強く赤みが出てしまった吹き出物などもきれいに隠すことができます。
3.5 パレットタイプコンシーラー
パレットタイプのコンシーラーは、パレットに複数色が収められているタイプのものとなっています。使用したい場所の肌の色に合わせて、色を自由に調整できるのが大きな特長といえるでしょう。
テクスチャーは比較的硬く、カバー力も高いので、シミやクマ、ニキビなどピンポイントにカバーしたい所に使用するのがおすすめです。
4.ノーファンデメイクの気になる所をコンシーラーでカバー

素肌っぽく見せたいノーファンデメイクでは、コンシーラーが大活躍します。
ナチュラルさを追求しつつも、気になるポイントをしっかり隠してくれるコンシーラーを上手に取り入れて、透明感ある仕上がりを目指しましょう。
4.1 頬の赤みはグリーンカラーで整える
頬が赤くて悩んでいる人は、グリーンカラーのコンシーラーで肌色を整えてください。広範囲に塗ることを考えると、クリームタイプやリキッドタイプのコンシーラーがおすすめです。
4.2 小鼻の毛穴にはブラシやスポンジがおすすめ
細かな部分にコンシーラーをきれいに塗るには、ブラシやスポンジを使うのがおすすめです。クリームやリキッドタイプのコンシーラーをしっかりと塗ることで、毛穴レスな肌を実現することができます。
5.コンシーラーを使ったテクニック

コンシーラーは、ただ隠すためだけのアイテムではありません。
上手に活用することで、肌を格上げできるアイテムなので、しっかり使いこなしましょう。
5.1 目元に使えばハイライト効果も
目元は表情が変わるたびに動きます。日々刺激にさらされているうえに肌が薄いため、さまざまな悩みを抱えている人も多いでしょう。
目元は、顔の印象を左右する重要なパーツです。気になる目元のシミやしわ、くすみには伸びやかなみずみずしいテクスチャーのリキッドタイプのコンシーラーを選ぶようにしましょう。乾燥しやすい目元の皮膚を、優しくケアしながらカバーしてくれます。ポンポンと目元、そして頬のあたりまでコンシーラーをのせたら、そのままチップを寝かせて色をならしていきます。つい指先でポンポンと整えがちですが、ムラになって却って目立ってしまうこともあるので、ここはコンシーラーのチップで広げるようにしましょう。
目元が明るくなると、ヘルシーな印象を与えることができるので、ぜひ取り入れてみてください。
5.2 唇まわりに使ってきちんと感を演出
唇まわりにも、コンシーラーを活用することで口角アップが期待できます。
こちらもリキッドタイプのコンシーラーを使って、上向きに、しっかりと長めにコンシーラーを塗るようにします。逆ハの字のようなイメージです。大胆で驚いてしまうかもしれませんが、口角がきゅっと上がって見えて、表情が明るくなるので、試してみてくださいね。
コンシーラーをのせたら、スポンジでならしていきます。スポンジを指先で少し尖らせて、その部分で丁寧に伸ばしていくことで、ムラにならず、きれいに伸ばすことが可能です。
5.3 指でなじませて境目レスな美肌に
コンシーラーを塗った所との境目を、指先でトントンと押さえながらぼかしていきましょう。
境目が残ってしまうと、せっかくのノーファンデメイクが却って厚化粧したようになってしまうので、仕上げは丁寧に、ゆっくりとするようにしてください。
6.コンシーラーの使用注意点

コンシーラーは、手軽に気になる部分を隠せる便利なアイテムです。
ただし、使い方を間違えると、却って不自然な仕上がりとなってしまうこともあるので、注意しましょう。
6.1 つけすぎによる「ヨレ」は老け顔の原因に
気になる箇所がきれいにカバーできるコンシーラーは、使っているうちに楽しくなり、どんどん重ねてしまうケースもあるようです。
コンシーラーをつけすぎるとヨレてしまい、老けた印象になりがちですので注意しましょう。あくまで、軽くなじませる程度にとどめることを心がけてください。
6.2 一度に厚塗りはNG!薄く何度も重ねるのがコツ
「このシミをどうしても隠したい」と、気合いを入れて一度にたくさんのコンシーラーを塗ってしまうのも、やりがちな失敗です。
手間はかかりますが、少量を塗って、伸ばす作業を何度も繰り返すようにしてください。一度に塗ってしまうと厚塗りになり、しわが深く目立ってしまったり、塗った部分が色浮きして不自然な印象になることもあります。
時間をかけて、丁寧に行うことが、ノーファンデメイクを上手に仕上げるコツです。
7.コンシーラーで透明感あるノーファンデメイクを実現!
難易度が高そうに見えるノーファンデメイクも、コンシーラーがあれば手軽に楽しむことができます。
肌への負担軽減という観点からも、ノーファンデメイクは注目のメイク術。ぜひ挑戦してみたいものですよね。「コンシーラーは、難しそう!」というイメージがあるかもしれませんが、使い分けをすることで厚くなりすぎず、ナチュラルにきれいな肌を手に入れることが可能です。
コンシーラーを上手に使って、ナチュラルで抜け感のあるノーファンデメイクを楽しんでみてくださいね。