ノーファンデメイクは、日焼け止めとパウダーで仕上げる、素肌感が魅力のメイク方法です。肌への負担も軽減できるため、肌を労りたい、休ませたい人に人気で、時短にも役立ちます。朝の忙しいときに、やり方次第で一工程でも短縮できるのはありがたいですよね。
そのうえ、旬のツヤ肌や抜け感を手に入れられるとなれば、ぜひトライしたいもの。
今回は、時短をかなえるノーファンデメイクの基礎知識について、解説します。
1.まるでお風呂上りみたい!うっとりツヤ肌を育てよう

ノーファンデメイクは、お風呂上りのようなツヤ肌を簡単に演出することができます。
1.1 基礎化粧品は贅沢にたっぷりと
ノーファンデメイクをするときには、基礎化粧品をしっかりとつけて、肌のコンディションを整えるようにしましょう。
ノーファンデメイクではなく、通常のメイクをするときも、基礎化粧品は「少し贅沢かな?」と思うくらいたっぷりとつけるのが、肌を整えるコツです。
1.2 「ノーファンデ」=「何もしない」ではない
ノーファンデメイクというと「お化粧をしない」と勘違いするかもしれませんが、あくまでファンデーションを使わないメイクのやり方であり、すっぴんとは違うということを理解しておきましょう。
基礎化粧品で肌を整え、日焼け止めを塗ったら、フェイスパウダーで仕上げます。
ファンデーションを一塗りすれば、肌をきれいに見せるのは簡単です。
ですが、ノーファンデーションの場合は、肌に色をつけて美しく見せるというのではなく、肌を本質から労り、ファンデーションをつけなくても美肌を実現するメイク術です。
だからこそ、日々のケアはファンデーションを塗るとき以上に大切と考えてください。
基礎化粧品で肌をしっかりと整える、丁寧なケアが、美しいノーファンデメイクの成功には重要ということですね。
1.3 肌の質感を意識しよう
ノーファンデメイクをするなら、ぜひ楽しんでほしいのが「肌の質感」です。
ファンデーションを塗ると、簡単に均一なきれいな肌を手に入れることはできますが、なかなか質感を表現するのは難しいもの。
その点、ノーファンデメイクではマット感やツヤ感を楽しみやすいメイク法といえるでしょう。
2.ノーファンデの基本的なやり方は簡単3ステップ

ノーファンデメイクの基本的なやり方は、以下の通りです。
2.1 正しい洗顔がツヤ肌を作る
洗顔は、美肌を手に入れるための基本です。
汚れをしっかりと落としながらも、皮脂を落としすぎない洗顔のやり方を身につけましょう。
まず、洗顔をする前に手を洗って清潔な状態にします。ハンドソープなどでしっかりと手のひらの汚れを落としておくと、洗顔料の泡立ちも良くなりますので、試してみてください。
準備が整ったら洗顔料を手に出し、泡立てます。
洗顔料は、たくさん使えばいいという訳ではありませんし「高級なものだから」と少しだけ使っても、効果的な使い方とはなりません。商品説明に書かれている、適切な使用量で泡立ててください。
泡で洗顔することで摩擦を防ぐこともできますし、肌に泡が密着しやすく、しっかりと汚れを落とすことが可能です。ゆっくり泡立てている時間がない人は、泡立てネットなどを使ってみてください。簡単に、ふわふわの泡が作れます。
たっぷりの泡ができたら、皮脂汚れが多いTゾーンから泡をのせて、優しく洗っていきましょう。”優しく” といっても時間をかけて洗う必要はありませんので、30秒から1分間で洗うように心がけてください。長時間泡をつけていると、本来必要な皮脂まで洗い流してしまい、乾燥の原因となってしまいます。
最後に、ぬるま湯でしっかりと泡を落とします。小鼻やフェイスラインは洗顔料が残りやすいので、十分に洗い流すことが大切です。10回以上は洗い流すようにしてくださいね。
洗顔が終わったら、水分をふき取ります。清潔なタオルで優しく抑えるように水分を取りましょう。
ちなみに「朝も洗顔料を使う必要があるの?」と悩む声を聴くこともありますが、朝の洗顔は、夜に蓄積した皮脂汚れを落とすこと、夜の洗顔はメイクと皮脂汚れを落とすことが目的です。
基本的には、1日2回洗顔すれば十分ですから、必要以上に何度も洗顔はしないでください。洗顔しすぎると、過剰皮脂などの肌トラブルの原因となります。
2.2 洗顔後はすぐ基礎化粧品を
洗顔が終わったら、できるだけすぐに化粧水で保水をします。
手のひらに化粧水を出したら、手の熱で少し温めて、ゆっくりと顔を覆うようにつけていきます。強くパッティングすると肌を傷めてしまうので、優しく包み込むように浸透させていきましょう。
コットンを使うと均一に、ムラなく化粧水を馴染ませることができます。コットンには、一度吸収した化粧水を少しずつ外に放出する特性があるので、均一に伸ばしやすいのです。ただ、肌の状況によってはコットンですら摩擦となり、刺激となりえるので、コンディション次第で化粧水のつけ方は変えるようにしましょう。コットンを使用する場合は、いつも以上にたっぷりと使うことを心がけてください。
次は、基礎化粧品選びについてです。
選び方ですが、自分の肌質に合ったものを検討するようにしてください。
油分と水分のバランスが取れた「普通肌」
バランスが取れている状態なので、化粧品選びで特別注意することはありません。
安全な成分が使われているかを確認したり、季節によって保湿力のあるタイプを選ぶようにしましょう。
肌の油分/水分が少ない「乾燥肌」
保湿成分がしっかりと含まれている基礎化粧品がおすすめです。
油分が多めで、べたつきがある「脂性肌」
皮脂の分泌が多い脂性肌の場合は、皮脂の分泌を抑える基礎化粧品を選びましょう。
顔の部位によって肌質が異なる「混合肌」
「Tゾーンは脂っぽいのに、目の下は乾燥する」というように、悩みが複雑な混合肌の場合は、まずはしっかりと水分バランスを整えましょう。
水分バランスが整うことで、皮脂の分泌も落ち着くことがあります。
刺激に弱い「敏感肌」
敏感肌は、肌のバリア機能が低下している可能性があるので、肌に優しい基礎化粧品選びが重要です。
防腐剤や、石油系合成界面活性剤などが含有されていないかをしっかりと確認しましょう。
肌質によって、基礎化粧品に求めるものも変わります。
自分の肌に合った基礎化粧品選びも、ノーファンデメイク成功への近道となるので、これを機に見直してみてくださいね。
3.ノーファンデメイクで気をつけたいポイント

ノーファンデメイクをするときに、注意したいポイントを確認しておきましょう。
3.1 添加物には要注意!
ノーファンデメイクは、肌が健やかな状態であることがとても重要です。
健やかな肌を保つための必需品である基礎化粧品ですが、それ自体に添加物が入っていると、知らず知らずのうちに肌に負担をかけてしまいます。
基礎化粧品を選ぶときには、パッケージに書かれている成分をしっかりと確認しましょう。
避けたい3つの成分として、以下のものがあります。
1. 石油系合成界面活性剤、防腐剤
石油系の合成界面活性剤や防腐剤(パラペン、メチルパラペン)は、肌に刺激が強いため避けるようにしてください。
2. 香料
香料と書かれているものは、石油由来成分であるケースがほとんどです。自然由来の香料の場合は、精油などと書かれていますから、チェックしてみてください。
3. シリコン
シリコン、ジメチコン、アクリレーツクロスポリマーなどシリコン由来の成分は、肌触りをよくする目的で添加されています。
ただ、これらのシリコン系の成分は揮発性が高く、肌の乾燥を引き起こしたり、水分や美容成分の浸透を妨げることもあるので、できるだけ避けましょう。
添加物は、使い心地や良い香りを追求し、使用しているケースが多くあります。
基礎化粧品を選ぶときには、使用感や香りだけでなく、成分をしっかりとチェックして購入するようにしましょう。
3.2 ノーファンデメイクでもクレンジングはしっかりと
ノーファンデメイクでも、クレンジングは必要なの?と思うかもしれませんが、クレンジングは必須です。ファンデーションを塗っていなくても、日焼け止めには油性成分が含まれています。
この油性成分を落とすためには、クレンジングが必要なのです。
「ノーファンデーション」=「メイクをしていない」という訳ではありませんから、しっかりとクレンジングをして、肌を休ませてあげましょう。
4.ノーファンデ×メイクで旬顔に

ノーファンデメイクは、それだけでも最近人気の艶っぽい肌を手に入れられるメイク方法なので、ポイントメイクを加えると簡単に旬顔を実現できます。
4.1 ノーファンデ×リップ
リップは、ふっくらとした自然な潤いをプラスできるナチュラルカラーのグロスがおすすめです。
自然に色づくティントリップも、ノーファンデメイクの素肌感を邪魔しないメイクの仕上げに活躍するでしょう。
4.2 ノーファンデ×チーク
ノーファンデメイクにチークをするのは、難しいのでは?と思うかもしれませんが、クリームタイプを使うとほどよい血色感を演出できます。
指先にクリームチークを取ったら、頬にポンポンとのせるだけで旬顔になれるので、ぜひ試してみてください。
4.3 ノーファンデ×眉メイク
眉をきれいに整えると、きちんとしている印象を与えることができます。
眉を整えるだけで目力もアップするので、ノーファンデメイクのときにはしっかりと眉を仕上げていきましょう。
眉頭は優しくぼかし、目尻に向かって色を濃くしていくと、デザインされた眉を演出できます。
5.スペシャルケアでツヤ肌をブラッシュアップ!

ノーファンデメイクは時短だけでなく、肌を休ませる意味でも、とても魅力的なメイクのやり方です。
時間がある週末には、スペシャルケアをプラスして美肌を育んでいきましょう。
5.1 スキンケアはハンドプレスで丁寧に
ハンドプレスは、化粧水などをしっかりと肌に浸透させるためのやり方です。
化粧水を手に取ったら、そのまま少し手のひらの熱で化粧水を温め、頬につけましょう。
10カウントしたら新しく化粧水を取り、同じ手順でほかの箇所に化粧水をつけ、繰り返しながら顔全体に化粧水を浸透させましょう。
顔全体にハンドプレスをしたら、これで1セットとなります。
ハンドプレスをするときには、強く押しすぎると肌を傷めてしまうので、優しくそっと行うのがコツです。
5.2 週末にはフェイスマスクを
時間が取れる週末には、フェイスマスクでスペシャルケアをしましょう。
フェイスマスクも頻繁に使用しすぎると、却って肌に負担がかかることがあります。
週に1回か2回、週末に行うくらいがちょうどいいと考えてください。
「パック時間は長ければ長いほうがいい」と勘違いしている人もいるのですが、効果がきちんと発揮できる目安の時間がパッケージに記載されています。
それ以上続けても効果が増す訳ではありませんし、パックが乾燥して肌を傷つけるリスクもありますから、指定時間を守るようにしてくださいね。
パックを外したら、肌に残っている美容液をハンドプレスして、しっかりと馴染ませましょう。
6.ノーファンデメイクでツヤ肌を手に入れよう!
ノーファンデメイクは、時短メイクとしても注目されていますが、ファンデーションによる肌の負担を軽減し、肌本来の力を引き出すメイク方法としても注目されています。ファンデーションで色をのせて、カバーしていた部分も、ノーファンデメイクではそうはいきません。
だからこそ、自然と日々の基本のケアを見直し、健やかな肌を手に入れようと意識も高まります。
ノーファンデメイクで潤い美肌を手に入れて、これまでとは一味違う引き算メイクを楽しんでみてくださいね。