美容

ノーファンデメイクは正しいやり方が鍵!ヘルシー素肌を手に入れるコツ

ファンデーションを使わずに、ナチュラルな仕上がりが実現できる「ノーファンデメイク」が、今人気です。肌の露出が少ないマスク生活が長く続いたことを機に、肌をいたわり、休ませる意味でもノーファンデメイクにトライする人が増えています。

せっかくですから、ノーファンデメイクの正しいやり方をマスターして、潤い素肌を手に入れましょう!

 

1.正しいやり方がノーファンデメイク成功の鍵!

ノーファンデメイクのことを「すっぴんのことでしょ?」と、勘違いしている人も多いようです。確かに、ノーファンデメイクはファンデーションを塗る工程が不要となりますから、その分メイク時間は短縮できますし、メイク崩れした際のお直しも必要ありません。そういった意味では、メイクにかかる時間を大幅に短縮したメイク方法といえます。

また、どうしても出てしまう肌の色ムラをカバーするファンデーションを敢えて使わないことで、透明感のあるナチュラルな肌に仕上げることも可能です。

ただし、手を抜いた簡単なメイクではないのです。ノーファンデメイクをきれいに仕上げるためには、一つひとつの工程を丁寧に行うことがとても大切になります。

この丁寧な姿勢が、ノーファンデメイク成功の鍵と理解しておいてください。

1.1 洗顔・保湿はしっかりと

基本的なことですが、洗顔・保湿は優しく、丁寧に行うことがとても大切です。疲れて帰宅すると、思わず「洗顔は今日お休みしちゃおう」と、手を抜いてしまうことはありませんか?それほど汚れていないように見えても、一日外気に触れていた肌には、目に見えない埃や汚れがたくさん付着しています。

そのうえ、しっかりメイクをしていればいるほど、肌は呼吸がしにくくなっていますから、メイクはできるだけ早く落として、肌を休ませてあげましょう。

クレンジング、洗顔を終えたら、しっかりと基礎化粧品をつけます。

① 化粧水

② 保湿ジェル・クリーム

この2ステップでOKです。肌が乾燥していたり、疲れているなと感じたら、美容液をプラスしてあげましょう。ごくシンプルなやり方に見えますが、これを毎日、丁寧に続けることが大切です。

1.2 シミ・シワ対策は重点的に

シミやシワなどの気になる箇所がある場合は、重点的に丁寧なケアをしていきましょう。シミやシワに特化した美容液やクリームを使用すると、肌がイキイキしてきます。

1.3 肌にしっかり栄養を

ノーファンデメイクをしているときに、鏡を見るとつい目がいってしまうのが「毛穴の開き」です。毛穴は、年齢を重ねるとともに、重力の影響を受けて楕円形になっていきます。どうしても、毛穴が開いた状態になってしまうということです。

そのうえ、肌が乾燥していると水分によるバリア機能が低下し、ターンオーバーが正常に行われなくなってしまいます。このような状態が続くと肌のキメが乱れ、たるんでしまった毛穴がより一層目立ってしまうのです。

ここで、重要になってくるのが、保水です。後でまた詳しく解説しますが、ここではまず「ノーファンデメイク成功の鍵は保水にある」と、覚えておいてください。

1.4 ライフスタイルを見直して美肌を手に入れる!

肌の乱れは生活の乱れといわれるほど、ライフスタイルが乱れると肌も荒れてしまいます。睡眠不足や、栄養不足は、肌の大敵です。どんなに忙しくても、しっかりと食事をし、休息を取るように心がけてください。

 

2.ノーファンデメイクするならやり方を正しく理解しよう!

ノーファンデメイクは、ファンデーションを塗るひと手間を省いたメイク法となりますから、時短にもつながります。とはいえ「いい加減に、メイクやお手入れを済ませていい」ということではありません。一つひとつのお手入れにかける時間を少し長くすることが、美肌への近道になります。

ほんの少しだけ、日ごろのお手入れを丁寧にし、肌を育てていきましょう。

2.1 洗顔

健やかで美しい肌を手に入れるためには、肌本来の持つ再生能力を高めることが重要です。正常なターンオーバーが行えるように、まずは正しい洗顔のやり方をマスターしましょう。汚れや皮脂が付着した状態が続くと古い角質が蓄積し、毛穴がつまることもあります。朝晩の洗顔で、汚れや皮脂をしっかりと落とすようにしてくださいね。

洗顔をするときには、ゴシゴシと力任せに洗うのではなく、しっかりと泡立てたクリーミーな泡で優しく洗うように心がけてください。十分に泡立っていない状態で顔を洗おうとすると余計な力がかかってしまい、肌を傷める原因となります。

2.2 保水

洗顔が終わったら、保水をします。洗顔後、肌はとても乾燥しやすい状態となっているので、できるだけ早く保水してあげるようにしましょう。

基本的なやり方としては、まず化粧水をつけて肌に水分を与えてください。物足りなさを感じた場合は重ね付けをします。十分に保水されると肌は潤って柔らかくなります。「化粧水をつけるとき、コットンと素手のどちらがいいの?」と迷う声も聞きますが、基本的にはどちらでも大丈夫です。コットンは、顔全体に均一に化粧水を浸透させるのに便利ですが、その繊維で肌を傷つけないように注意する必要があります。

また、肌のコンディションによっては、コットンも刺激と感じることもあるでしょう。そのような場合は、手のひらに直接化粧水を出して、手の熱でじんわりと温めてから顔に伸ばすのがおすすめです。またスプレータイプの化粧水も便利です。

2.3 日焼け止め

日焼け止めを手に取ったら、以下の5点にポンポンと日焼け止めをつけていきます。

・額
・頬(両頬)
・鼻
・顎

このやり方を「5点置き」といいます。

日焼け止めをのせたら、顔の中心から外側に向けて、顔全体に薄く伸ばしていくイメージで塗ります。頬骨やTゾーンなど、高いところには特にしっかりと塗るのがポイントです。マスク焼けも気になりますから、顔はもちろん、首までしっかりと塗るようにしてくださいね。

2.4 コンシーラー

ファンデーションを使わないノーファンデメイクは、ファンデーションやコンシーラーのように肌に色をつけてきれいに見せることを目的とはしていません。ノーファンデでも美肌を実現できるように、肌を整えていくことを大切にしたメイク方法です。ですから、コンシーラーも極力使わない方がノーファンデメイクには合うと考えられています。

「気になるといえば気になる」程度のシミや赤みには、コンシーラーは使わないようにしましょう。どうしても使いたい場合は、ノーファンデメイクならではの素肌っぽさが消えないように、気になる部分にだけピンポイントでのせるくらいの気持ちで塗ってください。

厚塗りになってしまうとヨレの原因になるので、必要な部分に少しだけコンシーラーをのせるのがポイントです。コンシーラーを馴染ませようと広範囲に塗ってしまうと、コンシーラーをつけていないところとの境目が目立ってしまいます。

肌本来の持つ美しさを生かしたノーファンデメイクは、コンシーラーを使わない方がきれいに仕上がります。塗布する前に、本当に必要なプロセスかを考えてみてくださいね。

2.5 フェイスパウダー

最後の仕上げに、フェイスパウダーを軽くつけましょう。フェイスパウダーには、透明感があってみずみずしい「ルースタイプ」と、落ち着いたムードを楽しめる「プレストタイプ」があります。

ルースタイプは粒子が細かいため、さらりとした質感を演出することができます。

プレストタイプは、肌の凹凸を目立たなくし、マットな質感の肌にしてくれるので、大人っぽいイメージに仕上がります。

パウダーはスポンジではなく、軽くつけられるブラシがおすすめです。フェイスパウダーをブラシに少しつけたら、手の甲などでならし、余分についた粉を落とします。準備ができたら顎や頬など広い面積にはクルクルとブラシで弧を描くように軽くのせます。皮脂の分泌が多く、テカリやすいTゾーンや小鼻にはブラシを往復させてしっかりとつけましょう。

 

3.ノーファンデメイクでツヤ感を出すコツ

「ノーファンデメイクをしてみたけれど、思うようにツヤ感が出ない」という場合は、次のポイントに注意してみてください。

3.1 日焼け止めは顔全体に伸ばす

基礎化粧品に日焼け止め、フェイスパウダーで仕上げとなるノーファンデメイクの場合、日焼け止めが均等に伸びていないと、パウダーを塗布した際にムラが出てしまい、美しくありません。

日焼け止めは、均等に薄く伸ばすようにしましょう。

3.2 コンシーラーは必要な箇所にそっと

「あそこも、ここもカバーしたい!」とコンシーラーをたくさん塗ってしまうと、せっかくのノーファンデメイクが厚ぼったい仕上がりになってしまいます。

コンシーラーは極力少なめに、できれば使わないくらいのつもりでメイクするといいでしょう。

3.3 フェイスパウダーで美しく

フェイスパウダーは、簡単に美しい仕上がりを手に入れられるアイテムです。軽く、全体にポンポンとつけるだけで、ノーファンデでもしっとりとした質感を手に入れられます。

 

4.ノーファンデメイクに使いやすいアイテムの選び方

ファンデーションを使わなくてもきれいな仕上がりを目指すノーファンデメイクは、通常のメイクと使用するアイテムが違ってきます。

4.1 日焼け止め

「日焼け止めを塗ったら、白くなってしまった」という経験がある人も多いと思います。ノーファンデメイクの場合、ファンデーションを塗らないため白浮きすると目立ってしまうので、日焼け止めは伸びが良く、肌馴染みが良いものを選ぶようにするといいでしょう。

4.2 コンシーラー

コンシーラーには、伸びがよく広範囲に塗布しやすいクリームやリキッドタイプと、テクスチャーが固めでポイント使いに便利なペンシルやリップタイプがあります。

使用したい範囲に合わせたタイプのコンシーラーを選ぶようにしましょう。

4.3 フェイスパウダー

フェイスパウダーはパールが入ったものを選ぶと、簡単に煌めき肌を演出できます。いろいろな種類がありますから、お好みで選んでくださいね。

 

5.ノーファンデメイクOKな素肌を手に入れるために

「ノーファンデメイクでも過ごせる」というのは、「ある程度肌の調子が整っている状態」が前提となります。

そのためには、日頃のケアがとても大切であると思ってください。

5.1 UVケアはしっかりと首元まで

UVケアは今現在だけでなく、これから先の人生においても大きく影響する、とても重要なお手入れです。「まだ若いから」といい加減なケアをしていると、将来日焼けによるシミや、乾燥が原因のシワになることも考えられます。

UVケアは、しっかりと首元まで行ってください。

5.2 保水は惜しみなく

ノーファンデメイクは、通常のメイクと比べると皮膚が呼吸しやすいメイクとなっています。せっかく肌に優しい環境が整いやすいメイクのやり方を実践しているのですから、素肌力回復のチャンスと捉えて積極的に保水をしていきましょう。水分が保たれていれば、肌は自らの力で回復し、健やかになっていきます。スキンケアをするときには惜しみなく、贅沢に化粧水を使って、肌にしっかりと浸透させてください。

肌の水分量をアップさせる効果があるとされている成分には「セラミド」「ヒアルロン酸」「コラーゲン」などがあります。

化粧水を購入するときには、どのような成分が含まれているのかをチェックして選ぶようにしてくださいね。

 

6. 素肌に優しいノーファンデメイクライフで素肌美を極めよう!

ファンデーションには高いカバー力があるので、肌をきれいに見せるだけでなく、日常的に埃や乾燥、紫外線といった外部刺激から肌を守る役割を果たしています。ただ、その分肌への負担はどうしても大きくなるので、そのことには気を配る必要があります。

そこで、注目を集めているのが、ノーファンデメイクです。ノーファンデメイクは、スキンケアや日焼け止め、フェイスパウダーで肌を守るメイク方法ですから、オフするときにも強いクレンジングが不要となります。これは、肌にとって大きなメリットといえるでしょう。

大人の肌に優しいノーファンデメイクを上手に取り入れて、健やかな素肌と心地よい暮らしを手に入れてくださいね。