ノーファンデメイクはファンデーションを塗らないメイク方法です。
しかし、ファンデーションを塗らないと、肌に紫外線が直接降り注いだり、ホコリなどが付着したりして、「肌に悪いのではないか」と感じてしまう方もいると思います。本当にノーファンデメイクは肌に悪いのでしょうか。
本記事では、ノーファンデメイクが肌に悪いと言われている理由やノーファンデメイクのメリット・デメリットなどをご紹介します。
1.ノーファンデが肌に悪いと言われている理由

ノーファンデメイクはなぜ肌に悪いと言われているのでしょうか。それは、良い所がある反面、気をつけたい面もあるからです。たとえば、以下のような点があります。
1.1 紫外線を受けやすい
ノーファンデメイクはファンデーションを使わないため、紫外線を受けやすい状態になっています。紫外線によるダメージを肌が受けると、シミ、シワ、たるみなどの原因になるとされているため対策が必要です。
1.2 乾燥しやすい
紫外線を受けてしまうと、肌のハリや弾力を保つためのコラーゲンやエラスチンにダメージを受けるとされています。そのため、肌が乾燥し、毛穴が目立ちやすくなると考えられています。
そのため、他のアイテムなどで紫外線や乾燥対策をしっかりと行う必要があります。美容成分や保湿成分をたっぷり含んだものを使えば乾燥対策につながります。
1.3 肌トラブルを隠せない
ファンデーションをつけないため、ほくろやニキビ、毛穴などの肌トラブルなど隠したい部分をカバーできない可能性があります。
ただし、隠したい肌トラブルの部分にはコンシーラーなどを使うことで対策ができます。さらに「ファンデーションで隠せない」と意識すれば、肌をきれいに保とうという意識の高まりも期待できるでしょう。正しい方法を実践していないと、ノーファンデメイクのメリットを享受できません。そのため、正しいノーファンデメイクの方法を知っておくことをおすすめします。
2.ノーファンデメイクはメリットも多い

ここでは、ノーファンデメイクのメリットについてご紹介します。
2.1 肌への負担が少ない
ノーファンデメイクは、ファンデーションを塗らないため、肌への負担が少ないのが特長です。ファンデーションは石油系合成界面活性剤や防腐剤(パラベン)など、添加物が含まれているものも多くあります。こうしたファンデーションを長時間肌につけてしまうと、刺激を感じるケースもあります。ファンデーションをつけないことによって、肌への負担を減らすことができます。
2.2 メイク直しが楽
ノーファンデメイクはファンデーションを使わないため、そもそもメイクが崩れにくい状態です。メイクが崩れたとしても、フェイスパウダーなどを塗り直すだけでいいため、メイク直しがとても楽になるでしょう。
2.3 ナチュラル感を出せる
素肌に近いナチュラル感を出せるのも、ノーファンデメイクの魅力です。ファンデーションは、毛穴やシミなどをしっかりカバーできます。しかし、すっぴんのようなナチュラル感はなくなってしまいます。ノーファンデメイクなら、肌本来の質感を活かしたナチュラル感を実現できるでしょう。
2.4 ファンデーションが服に付着しない
ノーファンデメイクはファンデーションが服につかないのもメリットです。着替えのときなど、うっかりファンデーションが服について困った、という経験をした方も多いと思います。ファンデーションの汚れは一度服につくとなかなか落ちにくく、洗濯も大変です。ノーファンデメイクなら服にメイクがつきにくくなり、こうした心配も少ないでしょう。
また、最近ではマスク生活が当たり前になり、マスクにファンデーションがついてしまうことがあります。ノーファンデメイクはファンデーションをつけないため、マスクへの付着も防げます。
3.ノーファンデメイクにおすすめのアイテム

ノーファンデメイクを行う際には、UV対策アイテムなどが欠かせません。またナチュラル感を出したり、気になる部分を隠したりできるアイテムを取り入れるのがおすすめです。ここではノーファンデメイクにおすすめのアイテムをご紹介します。
3.1 日焼け止め
ノーファンデメイクは、ファンデーションでUV対策ができないため、他のアイテムで補う必要があります。UV対策の定番アイテムが、日焼け止めです。日焼け止めにはさまざまなタイプがあり、使うシーンや好みによって選ぶことをおすすめします。
・クリームタイプ
クリームタイプの日焼け止めは保湿力が高く、しっとりとした塗り心地が特長です。高い遮光効果があるため、化粧下地として使用できる製品も多くあります。ウォータープルーフタイプであれば、汗をかいても落ちにくく、ムラになりにくいでしょう。他のタイプと比較すると少し落ちにくいため、クレンジングを使って落とすのがおすすめです。
・ミルク(乳液)タイプ
ミルクタイプは、クリームタイプより伸びやすいのが特長です。化粧下地として使える製品も販売されています。顔はもちろん体にも使いやすいのが魅力です。みずみずしい使い心地で、比較的簡単に落とせます。そのため、日焼け止めのべたつきが気になる方に向いています。また保湿力が高いため、乾燥肌の方にもおすすめです。
・スプレータイプ
スプレータイプは色んな部位に吹きつけられるタイプです。さっぱりとした使い心地で、外での塗り直しの際に向いています。また髪や背中など日焼け止めが塗りにくい部位や、広範囲に塗りたい時にもぴったりです。塗りムラができやすいので、塗り直し用に使うのがおすすめです。
3.2 化粧下地
化粧下地は、ファンデーションを使わないノーファンデメイクには重要なアイテムの一つです。化粧下地は、肌の凹凸などを補正したり、肌を外部刺激から守ってくれたりする効果が期待できます。さらに日焼け止め効果のあるUV下地なら、日焼け止めを塗る工程を省くことができます。
3.3 コンシーラー
コンシーラーは、気になるシミやニキビ跡などを、ピンポイントに隠すことができるアイテムです。コンシーラーは、指を使って気になる部分に塗るのがおすすめです。クマが気になるなら目の下に塗り広げましょう。ニキビやニキビ跡が気になるならその部分にピンポイントで塗ります。指で広げすぎないようにするのがポイントです。
またシミが気になる部分はコンシーラーよりも、ミネラルファンデーションの方がおすすめなケースもあります。ミネラルファンデーションは一般的なファンデーションよりも刺激が少ないもので、シミをきれいに隠すことができます。シミのある部分にだけ塗るのがおすすめです。
3.4 フェイスパウダー
フェイスパウダーは、ノーファンデメイクの仕上げに使います。肌のテカリや汗、べたつきなどを抑えて、化粧崩れを防いでくれます。ファンデーションを使わないノーファンデメイクの仕上げには欠かせないアイテムと言えます。さらに、花粉やホコリなどの刺激から肌をガードしてくれる効果も期待できます。フェイスパウダーの仕上がりの質感は大きく分けて「ツヤ肌」と「マット肌」に分けられます。
・ツヤ肌
輝きのある肌に仕上げたいときは、ツヤ肌向けのアイテムがおすすめです。たとえば、パール入りのルースパウダーなら、つけるだけで光沢のある仕上がりが期待できます。肌にのせるとほぼ半透明になるため、光の反射によって輝くような肌に見せることが可能です。
・マット肌
落ち着いた雰囲気に仕上げたいときには、マット肌向けのタイプがおすすめです。たとえば、密着度が高いプレストパウダーなら、つけるだけで自然とマットな質感になります。またマット感をアップさせたいなら、パールが入っていないものを選ぶのがおすすめです。色ムラになりにくく、均一できれいな肌に近づけるでしょう。
4.ノーファンデメイクをするときの注意点

ノーファンデメイクをするときには、注意点も知っておきましょう。注意する点を知っておけば、ノーファンデメイクによるデメリットを減らすことにもつながります。
4.1 メイクをしっかり落とす
ノーファンデメイクでも、メイクはしっかり落とすことが大切です。ファンデーションをつけていないからクレンジングがいらないと思いがちですが、日焼け止めや下地、フェイスパウダーなどをしっかりと落とすにはクレンジングが必要です。
しかし、摩擦と落としすぎも肌の負担になるため、アイテム選びには慎重になる必要があります。たとえば、とろみのあるクレンジングを選べば、摩擦が少なく、肌への負担を減らすことができます。ただし、洗浄力が強すぎると肌の保湿成分まで失われる可能性があるため、ジェルタイプやミルク(乳液)タイプがおすすめです。
4.2 UV対策はしっかり行う
ノーファンデメイクはファンデーションをつけないため、紫外線による刺激を受けやすくなっている状態です。紫外線によるダメージを肌が受け続けると、シミ、シワ、たるみなどの原因となり、肌も乾燥しやすくなります。
そのため、日焼け止めやUV下地などを使い、紫外線や乾燥対策をしっかりと行うことが大切です。中でも、美容成分や保湿成分をたっぷり含んだアイテムがおすすめです。また、塗る以外のUV対策も併用する方法もあります。たとえば以下のアイテムがあります。
・日傘
紫外線から肌だけでなく全身を守ることのできるアイテムです。折り畳み傘タイプならカバンに入れて、いつでも必要なときに取り出すことができます。
・サングラス
紫外線が多く目に当たると、ダメージが蓄積されると言われています。目に紫外線が入るのを防ぐため、サングラスやUVカット効果のあるメガネを使用するのがおすすめです。
・帽子
つばが広い帽子を使えば髪や頭皮だけでなく肌も守れます。
さらに唇のケアも忘れないようにしましょう。ノーファンデメイクはナチュラルな仕上がりが魅力なので、リップを塗らない方もいます。しかし、唇も紫外線を浴びると日焼けをしてしまうため、UVカット効果のあるリップや口紅を選ぶのがおすすめです。
4.3 生活習慣の見直しも行う
・食事
美肌を保つためには、体の内側からのケアも重要です。タンパク質や便秘解消につながるとされる食物繊維、肌のターンオーバーを助けると言われているビタミンやミネラルなどを積極的に摂取することをおすすめします。ビタミンはA、E、C、B2、B6などまんべんなく摂取することが大切です。バランスの良い食生活を心がけましょう
・睡眠
肌の細胞は睡眠中に作られると言われているため、睡眠も大切です。特に眠ってから2〜3時間の間はノンレム睡眠という深い睡眠状態になります。この時間帯は成長ホルモンが十分に分泌され、肌のターンオーバーが活発になるため大切な時間とされています。
さらに、質の良い睡眠を取るためには、寝る1〜2時間前にお風呂に入ることが推奨されています。人は体温が下がるときに眠りやすいと言われており、入浴で体温を上げておき、眠る時間になって下がるようにしておくのがおすすめです。
また寝る前には寝室の照明を落としましょう。テレビやスマホなど光が発生する機器は使わないようにすることをおすすめします。質の良い眠りを妨げると考えられているからです。さらに、肌触りの良いパジャマや寝具を選べば、質の良い睡眠をサポートしてくれます。
5.ノーファンデメイクを正しく知ろう

ノーファンデメイクが肌に悪いと言われているのは、正しいメイク方法を知らずに行い、紫外線を浴びてしまっている可能性があるからです。ノーファンデメイクを行う際には、紫外線対策などをしっかり行い、ケアも丁寧に行うことが大切です。