最近、よく耳にするノーファンデメイクとは、どのようなものか知っていますか?
「ノーファンデ=すっぴん」と勘違いされがちですが、それは違います。ノーファンデーションではありますが、トレンドのツヤ感や抜け感を演出できる「メイク術」です。
今回はノーファンデメイクのメリットや、きちんと感を演出するコツについて解説します。
1.ノーファンデ生活の魅力とは?
ノーファンデ生活の魅力、メリットには、どのようなものがあるのでしょうか。
1.1 肌への負担が軽減できる
ノーファンデ生活の魅力は、肌への負担を減らすことができる点にあります。
肌も、呼吸をしています。ですから、ファンデーションを塗ることで、その呼吸を妨げてしまう面もあるのです。
また、肌に炎症などがある場合にファンデーションを塗ってしまうと、それが刺激となり悪化する可能性もあります。
ファンデーションに含まれている有用成分も、肌の調子次第では悪い影響を及ぼす可能性もあるのです。
1.2 メイク直しが簡単!
ファンデーションがヨレてしまったとき、メイク直しがなかなか大変と感じたことがある人もいるのではないでしょうか。ヨレたままファンデーションやフェイスパウダーを重ねるとムラになったり、さらなるヨレにつながるケースも。
かといって、油とり紙で皮脂を押さえて、ファンデーションを直して、というのは、日中の忙しい最中には少々面倒と感じるケースもあるでしょう。
ノーファンデメイクなら、ファンデーションとは違ってヨレることがないため、メイク崩れが少なく、お直しも簡単です。
これは、忙しい大人女子にとって、大きな魅力といえるでしょう。
1.3 忙しい朝のメイク時間が短縮できる
ファンデーションを均一に、きれいに伸ばそうと思うと、時間がかかってしまう人も多いと思います。
「忙しい朝に、そんなことしていられない!」と、良くないとは思いながらも、ついパパッと済ませてしまうこともありますよね。そんな朝の悩みを解消してくれるのが、ノーファンデメイクです。
ファンデーションを塗らないので、メイク時間を大きく短縮できます。
1.4 マスクやお洋服につきにくい
ファンデーションはカバー力が高く、一塗りするだけで肌を美しく見せてくれるアイテムです。その分、しっかりと肌に色をのせることになります。となると、その分マスクや服にファンデーションがついてしまうことも。
ノーファンデメイクなら、マスクや服につくとしてもフェイスパウダーやチーク程度ですから、それほど大きな汚れにはなりません。忙しいお出かけ前に「お洋服にメイクがついてしまった!」とならないのは、嬉しいですよね。
1.5 抜け感あるメイクが楽しめる
どんなにナチュラルメイクを心がけていても、ファンデーションを塗っていると、それだけでどうしても重さが出てしまいます。
トレンドの抜け感のあるメイクには「しっかりとしたファンデーション」はどうしても邪魔になってしまうのです。
素肌感が魅力のノーファンデメイクなら、肌が内側から輝くような自然な美しさを簡単に演出できます。
そして、ポイントメイク次第で、軽やかな抜け感のある旬顔メイクを簡単に実現できるのです!
2.基本はシンプルケア!ノーファンデ生活を手に入れる方法
ノーファンデ生活を手に入れるためには、健やかな素肌が大前提となります。
適切なケアをして肌の調子を整えることが、ノーファンデ生活へのファーストステップと考えてください。
2.1 スキンケア
基礎化粧品を使ったスキンケアは「クレンジング」「洗顔」「化粧水」が基本です。乾燥を感じた場合は、最後に美容液などのスペシャルケアをプラスしましょう。
ファンデーションを塗らないノーファンデ生活そのものが、肌への負担を軽減させる効果的な休息となります。このタイミングで丁寧なスキンケアを行うことで、肌のコンディションの改善が期待できるでしょう。
せっかくのチャンスですから、肌を休ませながらしっかりと栄養を補い、よりよい状態の肌を手に入れてくださいね。
2.2 日焼け止め
ファンデーションは、外部刺激から肌を守る役割を果たしています。
ノーファンデメイクで過ごす場合は、紫外線などの外部刺激にさらされてしまう状況となりますから、いつも以上に日焼け止めはとても大切と考えてください。
基本的な塗り方としては、手のひらに日焼け止めをとり、顔全体に薄く伸ばします。特に鼻や頬骨、Tゾーンは日に焼けやすいので、しっかりと塗るようにしてください。
2.3 フェイスパウダー
最後に、フェイスパウダーで仕上げます。
フェイスパウダーは、スポンジよりもブラシの方が簡単にきれいにのせることができるので、おすすめです。
大きめのブラシを用意し、少量つけたら手の甲などで少しブラシをクルクルしながらブラシの奥までしっかりとパウダーを馴染ませます。顎や頬など広い箇所にはクルクルとブラシで弧を描くように軽くのせます。皮脂分泌が多く、テカリやすいTゾーンや小鼻にはブラシを往復させてしっかりとつけましょう。
3.ノーファンデ生活で美肌を手に入れるコツとは?
ノーファンデ生活に、正しいスキンケアは必須です。
忙しい毎日を過ごしていると、スキンケアもつい流れ作業のようになってしまいますよね。でも、スキンケアは丁寧に、正しく行うのが美肌への近道です。
特別時間をかけましょう、というのではなく、シンプルなケアを適切な時間をかけて行うように意識して欲しいのです。
肌は、お手入れを丁寧にすればしただけ整い、健やかになっていきます。
3.1 基礎化粧品はたっぷり、ゆっくりと
高級な基礎化粧品を使っていると、つい「もったいないから、少量で済ませよう」と思ってしまいませんか?
それでは、せっかくの効果が半減してしまいます。
基礎化粧品は適切な量を、可能であれば少し多めに手にとって浸透させていくイメージでしっかりなじませましょう。
3.2 基礎化粧品はできるだけ「ライン使い」する
ライン使いができるように展開している基礎化粧品は、そうすることで相乗効果が期待でき、より高い効果が得られるように作られています。
それぞれのアイテムの効果だけでなく、お互いの効果をより引き出すことができるということですね。
単品で選んで使用した場合、相性が良くないアイテムを、気づかないまま併用してしまうリスクもあります。
たとえば、アルカリ性の化粧水を使って、そのあとに弱酸性のクリームを重ねてしまうと中和されてしまい、期待している効果が得られないことも考えられるでしょう。
ライン使いしていれば、相性が良くないものを使ってしまうリスクはないので安心です。
3.3 定期的にスペシャルケアを
日ごろのスキンケアはシンプルにしていても、週末など少し時間と気持ちにゆとりがあるときには、ぜひスペシャルケアを取り入れてみてください。
手軽に導入できるパックや、もう少し手の込んだケアをしたい場合は、家庭用スチームや美顔器を取り入れてみてもいいでしょう。
最近は、手軽に自宅で行えるケアアイテムがたくさん売られています。
上手に取り入れて、ノーファンデ生活を楽しみましょう。
3.4 生活を見直して美肌を手に入れよう
肌には、生活の乱れがすぐに出ます。
夜更かしや暴飲・暴食、ダイエット、ストレスなど、さまざまな生活の乱れが肌トラブルの原因となるので注意が必要です。「最近、肌荒れがひどいな」と感じたら、生活を見直してみてください。
睡眠不足が続くとターンオーバーが乱れますし、暴飲・暴食をしていると内臓機能の低下や腸内環境の悪化を招き、肌トラブルの原因となります。
ダイエットも、栄養バランスが乱れると、肌を健やかに保つための栄養素が不足する原因にもなるので、注意が必要です。意識するだけでも改善が期待できるポイントなので、日々の暮らしのなかでも少し気をつけてみてください。
また、職場や家庭におけるストレスも、体内に酸化ストレスを起こす原因となります。ストレスは、置かれた環境も大きく影響するので、自分ひとりでは改善が難しいかもしれませんが、できるだけストレス原因となるものから離れたり、リフレッシュして自分を労わる時間を設けるように心がけるといいでしょう。
4.ノーファンデメイクのコツ
ノーファンデメイクをきれいに仕上げるためには、いくつかのコツがあります。
4.1 とにかく厚塗りしない!
せっかくのノーファンデメイクでも、厚く塗ってしまっては素肌感を出すことができません。どんなアイテムも、基本的には薄く塗るように心がけてください。
日焼け止めの塗り方としては、高い位置にある額や鼻の頭、頬、あごにのせて、内側から外側へ向けて伸ばしていきます。均一に塗れていないと仕上がりがいまいちだったり、紫外線ダメージを受けやすくなりますのでご注意ください。
4.2 フェイスパウダーはパフ、またはブラシで
仕上げのフェイスパウダーは、パフ、またはブラシを使いましょう。
パフで塗る場合
パフで塗る場合は、粉をパフにつけたら少し揉みこみます。
粉がつきすぎるとムラができてしまうので、手の甲などで余分なパウダーを調整しましょう。準備ができたら、皮脂の多いTゾーンから、軽く抑えるように肌にのせていきます。小鼻や目のキワなどは、パフを折って軽くのせればOKです。
涙袋にきちんとフェイスパウダーをつけておくと、アイメイクのにじみ防止にもなります。
ブラシで塗る場合
ブラシで塗る場合は、フェイスパウダーをブラシにつけたら手の甲などでパウダーの量を調整し、顔の中心から外側に向けて円を描くようにクルクルと馴染ませていきましょう。
小鼻や目の周りにも塗れたら、フェイスラインをぼかし、顔全体の粉を軽くはらったら完了です。
5.ノーファンデでもきれいに魅せるメイク法
ノーファンデメイクを美しく仕上げる、ポイントメイクのコツをご紹介します。
5.1 ヘルシーな肌を演出するチーク
血色をよく見せるチークは、ノーファンデメイクのマストアイテムです。
ファンデーションも塗っていないのに、チークを塗るなんて!と驚かれるかもしれませんが、素肌っぽさにも華やかさが出るので、ぜひ試してみてください。
チークを使い慣れていない人は、クリームチークがおすすめです。指先に軽くつけて、さっと伸ばすだけで、健康的で血色感のある肌を作れますよ。つけすぎが心配な場合は、一度手の甲などにとってから、少しずつ頬にのせていきましょう。鏡で確認しながら、お好みの濃さになるまで調整していけば「つけすぎちゃった!」という失敗を避けられます。
パウダーチークを使う場合は、一度ブラシにチークを含ませてから、チークケースの角などで軽くオフするのがポイントです。
5.2 メリハリをつけるアイメイク
ノーファンデメイクに映えるアイメイクは、ツヤ感が出るクリームタイプがおすすめです。
ハイライト効果も期待できるので、パールカラーのアイシャドウをアイホール全体に伸ばしてみてください。
アイシャドウを塗ったら、目のキワに同色系のシャドウを重ねづけします。アイラインはお好みで、目のキワにいれるようにしてくださいね。アイメイクと一緒に、眉メイクもしておきます。
ノーファンデメイクをするときには、自眉を活かした眉メイクがおすすめです。ナチュラルに仕上がる眉パウダーを使って、眉を整えていきましょう。
立体感を出したいときには、透明のアイブロウジェルを使って、眉頭を少し立たせるとキリッとした印象にすることができます。
5.3 ヌード感のあるリップメイクで抜け感を
ノーファンデメイクには、グロスやティントリップで自然なツヤ感と、ほどよい抜け感を出すのがおすすめです。
色味の強くないグロスやティントリップで、ほんのりとしたツヤと血色の良さを演出する程度にしておきましょう。
マスクに付着するのを避けたい場合は、マット系のリップでもしっかり塗らずに指先で馴染ませるようにすると、ノーファンデメイクに馴染むリップメイクができますよ。
6.ノーファンデメイク生活で美肌サイクルを手に入れよう
ノーファンデ生活で肌の調子を整えることは、身体の調子を整えることにもつながります。
身体の調子が整うと、より肌の調子も良くなるので、ノーファンデ生活は心身の健康に大きくプラスに作用し、好循環が生まれます。
忙しい日々を過ごすなかで肌と向き合う少しの時間が、自分の健康を見つめなおすきっかけにもなるので、ぜひトライしてみてくださいね。