ノーファンデメイクとは、すっぴんというわけではなく透明感を出すようなメイクのことです。下地や日焼け止めを施した上で、ファンデーションを省くことができるため、メイク時間を短縮できます。しかし、ファンデーションをしないことを不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ノーファンデメイクの概要やメリット・デメリット、気をつけたいポイントなどをご紹介します。
1.ノーファンデメイクとは
ノーファンデメイクとは、下地やベースメイクを施した上で素肌の質感に近いメイクを指します。ファンデーションを使わず、下地やパウダーなどを使って仕上げます。ナチュラルメイクが好きな方やファンデーションがあまり好きではない方、オフの日は肌を休ませたい方などにぴったりです。最低限のメイクだけで済ませるため、化粧崩れしにくいのが特徴です。
ファンデーションとは、肌に色をつけてシミや肌トラブルを隠したり、肌の色ムラを均一に整え、健康的に見せるような役割を持っています。しかし、肌への負担が大きいと言われている石油系成分が配合されているものもあります。
パウダーなどは、元々のトラブルを隠すものではなく皮脂コントロール、肌表面を整える働きを持っています。そのため、日焼け止めとパウダーまではノーファンデーションと言えます。
1.1ノーファンデメイクはどんな人におすすめ?
ノーファンデメイクがおすすめの人は、以下のような人です。
・肌トラブルの少ない人
・ナチュラルメイクが好きな人
・化粧崩れが気になる人
ノーファンデメイクは、素肌を活かしたメイクをしたいという人におすすめです。
また、皮脂量が多くてすぐに化粧が崩れてドロドロになってしまう人にも向いています。
2.ノーファンデメイクのメリット
ノーファンデメイクはファンデーションを使わないことで、以下のようなメリットがあります。
2.1肌の負担が軽減する
ノーファンデメイクは、ファンデーションを塗らない分、肌への負担を減らすことができます。商品によって異なりますが、ファンデーションは石油系合成界面活性剤や防腐剤などの添加物が含まれているものも多くあります。また、こうしたファンデーションで長時間肌を覆ってしまうことで、肌は刺激を感じてしまう可能性があります。
また、ファンデーションは化粧崩れしにくいように、多くの顔料や油などを含んでいるものも多く、たっぷりの量のクレンジングできちんと落とさないと肌トラブルの原因になる場合があります。
2.2メイク時間を短縮できる
ノーファンデメイクならファンデーションをつけない分、メイク時間を短縮できます。使うアイテム数が少なくなるため、忙しい朝にも強い味方になります。
また、ノーファンデメイクはメイク直しも簡単です。ファンデーションを使っていると、メイクを直す時にファンデーションをきれいに塗り直さなくてはいけません。ノーファンデメイクは、ファンデーションを使ってないので、ぱぱっとメイクを直しても不自然にならないでしょう。
2.3ナチュラルメイクを実現する
素肌に近いナチュラルな仕上がりになるのもノーファンデメイクの特徴です。ファンデーションは、毛穴やシミなどをしっかりカバーできますが、すっぴんのような透明感は失われてしまいます。ノーファンデメイクであれば、肌本来の質感を活かしたナチュラルメイクを実現できます。
2.4服やマスクにメイクがつかない
最近ではマスク生活が当たり前になり、マスクにファンデーションがついてしまうことは避けられませんでした。ノーファンデメイクはファンデーションをつけない分、マスクへの付着を防ぐことができます。
また、服にファンデーションが付着することも防げます。着替えの時に、ついうっかりファンデーションが服についてしまい困った、という経験をした方も多いのではないでしょうか。ファンデーションの汚れはなかなか落ちにくいため、洗濯も大変です。ノーファンデメイクなら服にメイクがつきにくくなるため、こうした心配も少なくなります。
2.5化粧崩れが起きにくい
ファンデーションは汗や皮脂などで崩れてしまうこともあり、メイク直しが必要なケースも多くあります。ノーファンデメイクならファンデーションを使わないため、化粧崩れがおきにくいでしょう。
また、ファンデーションはしっかりカバーできる分、崩れてしまうと目立ってしまいます。ノーファンデメイクは最初からすっぴんに近いナチュラルな仕上がりのため、多少化粧崩れをしても目立たないでしょう。
2.6毛穴に汚れが詰まりにくい
ファンデーションを使わないため、毛穴に汚れが詰まりにくいことも期待できます。ファンデーションはカバー力を上げるため、顔料や油などを多量に含んでいます。そのため、毎日しっかりクレンジングで落とさないと毛穴に汚れが詰まってしまう可能性があります。ノーファンデメイクなら、ファンデーション自体を使わないので、毛穴詰まりの軽減が期待できます。
3.ノーファンデメイクのデメリット
ノーファンデメイクはメリットの多いメイク方法ですが、正しいやり方を覚えないとデメリットになってしまう可能性もあります。デメリットも知っておいた上で、正しい方法を覚えておくことをおすすめします。
3.1紫外線&乾燥対策が必須
ノーファンデメイクはファンデーションをつけない分、紫外線による刺激を受けやすくなってしまいます。紫外線によるダメージを肌が受けると、シミ、シワ、たるみなどの原因になるとされています。また肌も乾燥しやすくなります。
そのため、下地や他のアイテムなどで紫外線や乾燥対策をしっかりと行いましょう。美容成分や保湿成分をたっぷり含んだものがおすすめです。
3.2ほくろやニキビは隠せない
ファンデーションをつけないため、カバー力はどうしても落ちてしまいます。そのため、ほくろやニキビなど、隠したい部分を隠しきれない可能性があります。
ただし、コンシーラーなどポイントメイクをすることで対策することはできます。また、「ファンデーションでごまかせない」と意識することによって、素肌をきれいにしようという美意識の高まりも期待できるでしょう。
4.ノーファンデメイクで気をつけたいポイント
ノーファンデメイクを行う際には、以下の点に気をつけましょう。
4.1スキンケアを念入りにする
ノーファンデメイクを行う場合は、スキンケアを念入りに行いましょう。また毛穴の状態が目立ってしまう可能性もあるため、下地や日焼け止めをつける前に、必ず化粧水などでスキンケアを行いましょう。
化粧水を頬の内側から外側へと向かって、ずらすように優しくなじませます。目の周りや額、あごなども同様に行います。
ノーファンデメイクの前のスキンケアは丁寧に、乾燥が気になる場合は重ね付けをして肌を整えてください。
4.2UV対策を手厚くする
ノーファンデメイクはファンデーションを使わないため、紫外線を受けやすくなっています。そのため、UV対策は入念に行いましょう。顔はもちろん、首まで入念にUV対策を行います。特におでこ、鼻筋、頬の高い部分などは日焼けしやすいため、しっかり塗ります。
・日焼け止めを塗る
UV対策はスキンケアの後に行います。日焼け止めの場合、トーンアップ効果のあるアイテムを選ぶと肌の色ムラを抑えられるでしょう。
・下地を塗る
日焼け止めの後に下地をつけます。日焼け止め機能のある下地を選べば、日焼け止めの工程を省略できるので時短になります。
下地を手の甲にパール2、3個分ほど取ります。両頬、額、鼻筋、あごに置きましょう。量は両頬をやや多めにして、あごはやや少なめにします。最初から顔の5点に調整しながら置くことによって、均一に塗ることができます。
・顔全体に伸ばす
下地を両手でなじませていきます。乳液をつけるような感覚で行います。まずは、頬に置いた下地を頬全体に伸ばします。下地はフェイスラインまでしっかり伸ばしましょう。
続けて、額、鼻筋から鼻周り、あごの順になじませます。指に残った下地は、目や口の周りに優しく伸ばします。
下地が固まりやすいと感じたら、パフやスポンジを使うのもおすすめです。
ノーファンデメイクにとって、下地はとても重要なアイテムです。ファンデーションをつけない分、下地をしっかりと塗ってUV対策を行いましょう。
4.3土台となる肌を整えておく
ノーファンデメイクをする際には、土台となる肌を整えておきます。
肌トラブルが気になるときには、肌のバリア機能を整えることが大切とされています。肌のバリア機能が正常であれば、紫外線や汗、ホコリなどの異物に接しても、内部までダメージを受けにくくなります。
バリア機能を整えるには、クレンジングや洗顔など、基本のケアを丁寧に行うことも大切です。洗顔は、しっかりと泡立てた泡で優しく洗います。汚れや皮脂がきちんと落ちていないと、毛穴が目立つ原因となります。洗顔後は、化粧水で保水し、肌悩みに応じて美容液をプラスしましょう。またフェイスマスクを使ったパックも定期的に行うことをおすすめします。
乾燥はさまざまな肌トラブルの原因になるとされているため、特に冬などの乾燥する時期は、たっぷりと保水を心がけましょう。
4.4生活習慣を改善する
健康な肌を保つためには、生活習慣の見直しがおすすめです。特に食生活や質の良い睡眠が重要とされています。
・食生活
健康な肌を保つためには、体の内側からのケアも必要です。肌を健やかに保つタンパク質や便秘を防ぐとされている食物繊維、肌のターンオーバーを助けてくれるビタミンやミネラルなどの積極的な摂取がおすすめです。
ビタミンはA、E、C、B2、B6などまんべんなく摂取することが大切とされているため、バランスの良い食生活を心がけましょう。
・睡眠
肌を作るための細胞は睡眠中に作られるといわれています。特に眠ってから2〜3時間の間は「ノンレム睡眠」という深い眠りの状態になり、成長ホルモンが十分に分泌され、肌のターンオーバーが活発になるといわれる時間です。
質の良い睡眠を取るためには、寝る1〜2時間前にお風呂に入りましょう。人間は体温が下がる時に眠りやすいといわれているため、入浴で体温を上げておくのがおすすめです。
また、寝る前には寝室の照明を落とし、テレビやスマホなど光が発生する機器は使わないようにしましょう。寝る前に長時間見ていると、質の良い眠りを妨げるといわれています。また肌触りの良いパジャマや寝具を選ぶのもおすすめです。
・運動
適度な運動も健康な肌の維持には大切とされています。ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動がおすすめです。血行を良くすることで、体の隅々まで栄養素や酸素が行き渡りやすくなります。その結果、肌のターンオーバーの正常化につながると考えられています。
また、適度な運動を行うことで、ストレスを解消させたり、寝つきが良くなったりなどの効果も期待できます。
5.ノーファンデメイクを試してみよう!
ノーファンデメイクはファンデーションを使わないため、時短になったり、化粧崩れを防いだりなどのメリットの多いメイク方法です。メイクやメイク直しの時間を短縮してくれるので、忙しい時にもぴったりです。また肌への負担も減るため、肌本来の健康的な状態を目指すことも期待できます。ただし、ノーファンデメイクは紫外線を受けやすい状態となっているので、UV対策はしっかりと行いましょう。特に日焼け止めと下地が大切ですので、自分の肌に合ったものを選んでみてください。