ファンデーションには毛穴をカバーしたり、ツヤ感を出したりとさまざまな効果があります。そのためノーファンデだと、ファンデーションありのメイクより美肌に見えないと思う人もいるでしょう。
しかし実は、ノーファンデだとすっぴんが美しくなる可能性がアップするのです。それは一体なぜなのでしょうか?
今回はノーファンデが美肌に導く理由と、ファンデーションなしでもキレイなメイクに見せるコツをご紹介します。
1.ノーファンデが美肌に導く理由は?

ファンデーションは塗ることで美肌に見せますが、ノーファンデを続けると肌そのものが綺麗になっていきます。
また、やり方によってはファンデありよりもメイク中の肌をキレイに見せられますので、その理由を4つご紹介します。
1.1 毛穴にファンデーションが詰まらない
ファンデーションを塗ると毛穴が目立ちにくくなるのは、毛穴をファンデーションが埋めるからです。
しかし、毛穴を埋めるとメイク中は毛穴レス肌に見えますが、毛穴に負担をかける場合もあります。
例えば、しっかりクレンジングができていないと、毛穴にファンデーションが詰まったままになるでしょう。そうなると毛穴が開いたり、刺激となり炎症などの肌トラブルが起こる可能性もあります。
そこでファンデーションを使わないメイクに切り替えると、ファンデーションによる毛穴の詰まりや毛穴のトラブルを防げます。肌トラブルを予防できるので、徐々に美肌に近づくはずです。
また、添加物が含まれたファンデーションを使っていると、毛穴だけでなく肌にも刺激を与えてしまいます。ファンデーションを塗っている間は刺激を受け続けるため、常に肌トラブルが起きるリスクを抱えていると言っても過言ではありません。
ノーファンデで過ごせば、ファンデーションによる肌への刺激も抑えられます。このように、ノーファンデ生活は毛穴だけでなく、肌にも良い影響を与えるのです。
1.2 クレンジングによる摩擦・刺激が減る
クレンジングはメイクを落とすために必要です。近頃は低刺激のクレンジングも増えてはいますが、肌への刺激がゼロというわけではありません。
クレンジング成分や肌になじませるときの刺激は、肌にとって負担になります。肌荒れだけでなく、やり方によってはくすみやたるみ、シワの原因にもなるのです。
そこで油分の多いファンデーションは使わず、パウダーのみでメイクをすると、クレンジングによる刺激や摩擦を最小限に抑えることができます。刺激や摩擦は少ないほうが美肌に近づくので、この点から見てもノーファンデ生活は美しい肌に導くと言えるでしょう。
1.3 ナチュラルで素肌っぽさを感じられる
ファンデーションを塗らないと、塗ったときと比較して、ナチュラルで素肌っぽさを感じられるメイクに仕上がります。厚塗り感がなく透明感がアップするため、すっぴん美人のように見せられるのです。
メイクは重ねるほどにアラが隠せて美肌に見えると思いがちですが、肌質によっては、ノーファンデで薄めに仕上げたほうが美しく見える場合もあります。
1.4 化粧崩れしにくくなる
ファンデーションを塗ると、皮脂や汗、マスクの擦れによってメイクが崩れやすいのがデメリットです。どんなに崩れないよう対策をしても、メイクしたばかりの状態を1日中キープするのは難しいでしょう。
メイクが崩れると、どうしても肌は汚く見えてしまいます。その点、ノーファンデメイクはファンデーションありのメイクより崩れにくいため、夕方まで肌がキレイな状態をキープしやすいのもメリットです。
2.ノーファンデで美肌に見せるコツは?

ノーファンデメイクは肌荒れを防いでくれますが、カバー力が低い分、美肌に見せるにはいくつかコツがあるのでご紹介しましょう。
2.1 すっぴんで過ごすのはNG
「ノーファンデメイク」と言うと、中にはすっぴんで過ごすことだと勘違いする人もいるかもしれません。
しかし、ノーファンデメイクとすっぴんは違います。ファンデーションを使わないだけなので、日焼け止めや化粧下地、フェイスパウダーなどは使用するのがノーファンデメイクです。
すっぴんだとシミや毛穴の開きが目立つ場合は美肌に見せられません。ファンデーション以外のコスメを必要に応じて使うのが大事なポイントです。
2.2 スキンケアを丁寧に行う
スキンケアを丁寧に行い、土台を作り上げておくのも、ノーファンデで美肌に見せるためのコツです。雑に塗るというやり方では、逆に肌が汚く見えてしまう可能性があるので注意しましょう。
スキンケアアイテムは最低でも化粧水は使ってください。乾燥が気になる時は肌がもっちりするまで重ねづけをしましょう。その他に、美容液や保湿ジェルを使うと肌の水分量がアップし、メイクのノリや持ちも良くなります。
スキンケアアイテムを塗るときは、ムラなく顔全体に塗るよう心がけましょう。乳液やクリームの油分が残っていると、メイクが崩れやすくなるので注意してください。肌になじんでからメイクするか、軽くティッシュオフして余分な油分を取っておくのがおすすめです。
2.3 化粧下地はムラなく伸ばす
色が付かない化粧下地を使う場合、目立たないからと言って適当に塗ると、肌が汚く見える可能性があります。顔全体に均一に伸ばし、塗り忘れや塗りムラがないかチェックしましょう。
手のひら全体で伸ばしてから顔に塗るとムラになりやすいため、顔へ点置きする方法がおすすめです。おでこ・両頬・鼻・あごの5箇所に化粧下地を点置きし、外側に広げるようにして伸ばすと均一に塗りやすいので参考にしてください。
2.4 目立つシミはコンシーラーでカバー
ノーファンデメイクではコンシーラーを使ってもOKです。目立つシミやニキビ跡、ニキビによるクレーター、目の下のクマはコンシーラーで隠したほうがキレイに見えます。
コンシーラーを上手に使うコツは、
- 厚塗りしない
- 素肌に合った色を選ぶ
- 指でなじませすぎない
この3つです。
厚塗りすると崩れやすくなり、肌色に合っていないと逆にコンシーラーを塗った部分が悪目立ちします。指でなじませすぎるとシミなどを隠しきれないので、優しくポンポンと2〜3回おさえる程度にしておきましょう。
2.5 パウダーは厚塗りに注意
パウダーは厚塗りしないほうが美肌に見えます。基本はテカリをおさえたい部分に塗ればOKなので、顔まわりだけ、おでこや鼻まわりだけなど、部分的な使用でも構いません。
パフに粉を付けてそのまま塗るのではなく、まず揉み込んでパフに粉をなじませます。これだけでも塗りムラを防げ、うっすらベールをまとったような美肌に見せてくれるはずです。
ブラシの場合もパウダーを取ったあとは、そのまま顔にのせると厚塗り感が出てしまいます。手の甲でワンバウンドさせ、余計な粉を落としてから塗りましょう。
2.6 くすみがちならハイライト・チークをプラス
化粧下地とフェイスパウダーだけでは顔がくすんで見えるなら、ハイライトやチークをプラスするのがおすすめです。
ハイライトを適度に塗ると、くすみを飛ばしてくれるので、顔全体が明るい印象に見えます。鼻筋と目頭、ほほの高い位置に塗るとちょうど良い明るさになるので、意識してみてください。
チークを塗ると血色感が出てさらに顔色が良く見えます。ピンク系のチークは可愛らしい印象に、レッド系はセクシーな印象、オレンジ系はヘルシーな印象を与えるので、なりたい自分に合わせてカラーを選びましょう。
2.7 華やかさを出すにはアイメイクも追加
顔全体に華やかさを出したいときは、アイメイクも追加すると良いでしょう。アイシャドウやアイライナー、マスカラなど、好きなアイテムを追加して構いません。
一つ注意すべきなのは、アイメイクを濃くし過ぎないこと。ノーファンデメイクはベースが薄めなので、アイメイクを濃くし過ぎると悪目立ちする場合があります。
アイシャドウは単色にする、ラメは使わない、つけまつげはなしで、マスカラのみで仕上げるなど、全体のバランスを見て仕上げるのがコツです。
3.ノーファンデを続けると何日で美肌になれる?

ノーファンデ生活を続けると、ファンデーションやクレンジングによる刺激を少なくできるため、少しずつ美肌に近づいていきます。
では一体、何日ぐらい続ければ美肌になれるのでしょうか?
3.1 効果が出るまでの期間は人それぞれ
「早く美肌効果を得たい!」と思う人がほとんどでしょうが、効果が出るまでの期間は人それぞれです。
例えば、肌荒れがそこまでひどくない人なら、1週間程度続ければ徐々に肌の変化を感じられるでしょう。しかし、ニキビが多く乾燥もひどい人だと、1か月続けてやっと効果を感じる場合も少なくないのです。
「友達は2週間で肌がキレイになったのに、私は全然……。効果がないから意味ないかも」と思ってやめてしまうのはもったいないことです。個人差があることを理解し、コツコツ続けることが大事です。
3.2 まずは1か月続けてみよう
効果が出るまでには個人差があるとは言え、どれくらい続けると良いのかは知っておきたいはずです。
目安としては、まずは1か月続けてみてください。1か月経てば、ノーファンデ生活を送る前と比較して、目に見えた変化が出ているでしょう。
もちろん、1か月間の間は一度もファンデーションを使ってはいけないわけではありません。スケジュールによっては濃いめのメイクが必要なときもあると思いますので、状況に応じてファンデーションありの日も作りましょう。
4.ノーファンデでは美肌にならない!原因は?

もし、ノーファンデで過ごすと美肌に見えないと悩んだときは、以下の5つのポイントを見直してみてください。
4.1 正しいスキンケアができていない
スキンケアが正しくないと、土台ができあがっていないため、メイクのノリが悪くなり美肌に見えません。また、目立つシミ・ソバカスはコンシーラーでカバーすることになりますが、あまりに数が多いと隠しきれません。
そのため、
- 肌が乾燥していないか
- ムラなく顔全体に塗れているか
- 肌になじんでからメイクをしているか
この3点を再度チェックしてみましょう。
4.2 紫外線ケアが不十分
紫外線ケアが不十分だと、シミやソバカスができやすくなります。
その結果、カバー力が低めのノーファンデメイクだと美肌に見えにくくなってしまうのです。化粧下地となる日焼け止めを塗りムラがないよう、顔全体にまんべんなく塗りましょう。
4.3 塗りムラがある
日焼け止め(化粧下地)、パウダーに塗りムラがあると肌は汚く見えてしまいます。手のひら全体に塗ってから顔に伸ばすより、顔に点置きしたほうがムラになりにくいので、参考にしてください。メイク後にムラがないかチェックすることも忘れないようにしましょう。
4.4 パウダーを厚塗りしている
パウダーの厚塗りもまた、美肌に見えない原因の一つです。必要な部分に、必要な量だけ塗ることを心がけ、パウダーでシミを隠そうとするのは避けましょう。
4.5 衛生面や生活面の乱れ
衛生面の配慮が足りなかったり、生活が乱れたりしていると、肌トラブルが起こり、ノーファンデメイクだと美肌に見えなくなる場合があります。
衛生面については、
- スキンケア、メイクは清潔な手で行う
- メイク道具は定期的に洗う
- 手で顔を触らないよう心がける
この3点は最低限注意して欲しいポイントです。
いずれも顔に雑菌が付着し、ニキビやふきでもの、毛穴の炎症を起こす原因になるので注意しましょう。
生活面については、
- 睡眠の質をあげる
- 脂っこい食べ物を控える
- 毎日適度な運動を行う
この3点に気を付けましょう。
不規則な生活も美肌の敵ですから、睡眠・栄養・運動に気を使って、インナーケアにも力を入れましょう。
5.ノーファンデ生活を1か月続ければ美肌に近づくはず
ノーファンデ生活を続けると、ファンデーションによる肌への負担が減らせます。クレンジングによる刺激も減るため、1か月経つころには以前よりも素肌が美しくなっているはずです。
ファンデーションを使わないと、カバー力が低いので不安かもしれませんが、真の美肌を手に入れるためにもぜひチャレンジしてみてください。