
皆さんは日頃、自分が発する言葉にどのくらい意識を向けていますか?
日本人は昔から「スルメ」を「あたりめ」と言い換えるなど、言葉によって縁起担ぎをしてきましたが、最近ではスピリチュアルな考え方も広まり、「言葉にはたましいが宿っている」ということも浸透してきたように思います。
私も「ことたま」について、その大切さを日頃から伝えていますが、もう一歩踏み込んで言いたいことがあります。それは、「口に出したことはその通りになる」ということ。たとえば何か不安なことがあって、「心配で仕方がない」と言い続けていれば、本当にその心配した通りの出来事を引き寄せてしまうケースがあるわけです。
昨年、とある大規模災害の予言を鵜呑みにし、心配した人が大勢いました。こういうとき、「大災害が起こったらどうしよう……」などと不安をそのまま口にするのは、やめたほうがいいということ。それよりも、現実的に備蓄を見直すなど、理性的に対策を練ることのほうがずっと重要です。
そしてもうひとつ、言葉に関して気になっていることがあります。それは、「曖昧な言葉」を使う人が増えた現状についてです。中途半端な言葉選びをするから、何が言いたいのか全く伝わらなかったり、本来意図したこととは違うふうに相手に伝わったりする場合があるのです。そればかりか、そこで生じた誤解がもとでトラブルに発展することも珍しくありません。
おぼろ月夜を美しいと感じる人がいるように、はっきりとしないことを好む文化が確かにこの国にはあります。ただ、言葉に関してはその曖昧さは必ずしも美徳とは限りません。白黒はっきりさせないまま話すほうが相手を傷つけず、また、自分も傷つかない。そんな気持ちが根底にあるのかもしれませんが、そうやって予防線を張って言葉を濁していると、その中途半端さがために人間関係が複雑になる可能性も……。
たとえば、仲良くコミュニケーションをとっていた相手から、自分だけ遊びに誘われず、「仲間はずれにされてショックを受けた」といった話も耳にします。これは、やんわりとした言葉で距離を置かれていたことに気づかず、ボタンを掛け違えたまま付き合い続け、「私たち、友達じゃなかったんだ……」と愕然となるパターンです。
もちろん、他者を鋭く傷つけるようなことたまを発するのはいけません。それは絶対です。でも、ずっと曖昧な言葉で誤魔化して付き合っていくのも、それはそれで不誠実だと感じませんか? それなら「まだハッキリ言ってくれたほうが楽だ」と思う人もいるのでは? 不誠実な言動をとられると、互いに信頼関係を築けなくなってしまいます。どんなときも愛を持って、素直に誠実に、人と向き合っていきましょう。
あなたは今どんな言葉を選び、使っていますか? この先、幸せな人間関係を築いていくためにも、ここでぜひあなた自身の「ことたまの行方」に思いを馳せ、悪しきところがあるなら、改善しましょう。
今日のエクササイズ
曖昧に誤魔化さず、誠実な言葉を使いましょう。

【江原啓之公式ホームページ】
https://www.ehara-hiroyuki.com
プロフィール
スピリチュアリスト。オペラ歌手。一般財団法人日本スピリチュアリズム協会代表理事。近著に『お祓い箱 令和八年 御託宣付き』(マガジンハウス)、『家運隆昌 幸運を招き入れる暮らし方』(中央公論新社)、『霊学』(国書刊行会)などがある。
ラジオ番組
ドクターリセラ プレゼンツ 江原啓之 おと語り
——————————————————————–
TOKYO FM、FM大阪、エフエム山陰にて絶賛放送中です。
アプリのラジコなら全国どこでもお聴きいただけます。
TOKYO FM-FM大阪:毎週日曜22時~22時25分
エフエム山陰:毎週土曜12時30分~12時55分

