スピリチュアルに見れば、人生で味わう喜怒哀楽すべてに意味があります。どの経験もたましいを磨くものです。悲しいことを避けたいと願っても、現実的には難しいものでしょう。
実際、過去に行っていた個人カウンセリングでも、愛する人との死別を経験し、悲しみから長く抜け出せない事例をたくさん見てきました。愛していたからこそ悲しみが深く、引きずってしまうのでしょう。
その気持ちももちろんわかります。なかには「ずっと覚えていてあげないと、かわいそう」と、あえて悲しみを消さずにいる人もいるのかもしれません。でも、悲しい記憶ばかりが浮かび上がってくるのなら、よいことではありません。忘れないように覚えていたいというなら、悲しみではなく、楽しかったことや嬉しかったことのほうを抱き続けてほしいと思います。
また、霊的視点で見れば、死は「たましいの故郷」への里帰り。ですから、故人にとっては、決してつらいことではありません。今はもう、痛みも苦しみもない世界にいるのです。むしろ、あの世から見れば、この世のほうがよほど過酷で大変な世界に映ります。どちらが天国なのかは一目瞭然でしょう。
悲しい感情になるのは、人として当たり前のこと。でも、それを長く引きずってしまうと、亡くなった人に心配をかけてしまいます。切り替えて、元気に生きるのが何よりもの供養です。
悲しみを手放していくプロセスとして、こんな方法があります。悲しみを思い出させるもの、また、実際に別れのときに身につけていたものを仕舞うのです。それを目にすると寂しさや悲しさが湧き上がってくると感じるものは、「一年間は使わないようにしよう」などと、マイルールを決めるのがおすすめ。悲しみの念が付着したものを使わないようにすることで、少しずつ気持ちを切り替えていけます。
他にも、愛するペットとの別れを引きずってしまう人もぜひお試しを。ペットが使っていた水飲みやおもちゃなどは、早めに片付けましょう。悲しみを膨らませないためにも、こうやってひとつずつ切り替えていくのです。
死別だけではなく、恋人との別れも同じ。もらったものをどうするか悩む人もいるでしょう。もっとも、物に罪はないので、「別に思いは引きずらない。使い続けよう」と決めるなら、それはそれで構いません。ただ、つらい思い出が多くよみがえってくるなら、手放して。幸せだった瞬間を心のアルバムに残し、思い出にかえましょう。
切り替え上手になれば、人生の大半のことは乗り越えられます。仕事など、日常においてもそう。遅刻して上司に叱られたとき、反省するのは大前提です。でも、仕事に支障が出るくらいどんよりムードを漂わせると、空気が悪くなる一方。心から謝った後は、職場でひと笑い起こせるくらい明るく振る舞って、懸命に働きましょう。
切り替え上手は、幸せ上手。悲しみをはじめとする「負の感情」はきれいに手放し、前を向いて生きていきましょう。

今日のエクササイズ

いまいちど、弔いの形について考えましょう。


【江原啓之公式ホームページ】
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  プロフィール 
スピリチュアリスト。オペラ歌手。一般財団法人日本スピリチュアリズム協会代表理事。近著に『お祓い箱 令和八年 御託宣付き』(マガジンハウス)、『家運隆昌 幸運を招き入れる暮らし方』(中央公論新社)、『霊学』(国書刊行会)などがある。

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ドクターリセラ プレゼンツ 江原啓之 おと語り
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